(主に社員宛て)。今月 6 月末をもちまして、いま勤めている会社を退職します。
退職エントリをポストするにはまだちょっと早いですが、直接、退職の意思を伝えたい社員にはほぼ伝えきれたことと、退職するまでの間に、他の社員には意思というか真意を伝える機会がなかなかないと感じたので、このタイミングでポストします。
現職での業務
いまの会社に新卒で入社し、6 年とちょっと、お世話になりました。
数値解析業務、コンシューマ向けパッケージ製品開発・販売業務など、いろいろ手広くビジネスをしている独立系の中小企業にて、業務システム開発を担当する SIer 的な部署に所属し、入社後はずっと、エンジニアリングを軸としたお仕事をしてきました。
同部署では主として、Web 系の業務システム開発にフロントエンドからサーバサイドまで携わってきました。その一方で、とある研究所の研究者の方とご一緒に仕事をさせていただき、レコメンデーションエンジンの研究開発のお手伝いをすることもありました(自分の中で、一番思い入れのある仕事でした)。近年は Web ベースの地図アプリケーションの開発に多く携わってきました。その他、リッチクライアント系だったり、家電組み込み系だったり、フィーチャーフォンアプリ開発だったり・・・
振り返ってみると、いままでやってきた仕事はバリエーションに富んでおり、また技術的に挑戦し甲斐のあるお仕事が多かったなあ、と気付かされます。もちろん、残念なお仕事もありましたが、それでも私は仕事に恵まれていたんだなあ、と思いました。
会社を辞めること
退職の理由は、会社のやり方、特に経営層の考え方・行動に対する不満が限度を超えた1、というわけではなく、過去の人事に対する不満2というわけでもありません。理由の一つは、「この先の SI 業界に対する懸念」、もう一つの理由は「自分の心境の変化」です。
前者の懸念には、新人PGの0円セール などにもあるように、現状においても単価競争にあえいでいる SI 業界の今後・行く末、そして、このまま SIer に勤めていては、実務に活かせる技術スキルが身につかない・伸び悩んでしまうのではないか、という思い・不安が挙げられます。 後者は、SI というお仕事に対する魅力3が薄れてしまったこと、現状の対企業的な仕事ではなく、より消費者に近い位置で仕事をしたい、などの気持ちの変化が挙げられます。
一方でいまの会社に対する不満は、なくはないにせよ、人間関係はとてもよく、いい上司・後輩に恵まれた職場で 8~9 割は楽しく仕事ができたわけで、退職の理由にはなりえませんでした。社員の皆様には本当にお世話になりました。
今後
「今月末で辞める」ことは決めたものの、転職先など、この先は未定です。
転職よりも退職を先に決めたことには、退路を断って自身を行動せざるを得ない状況に追い込むという意味があります。こういうことをしない限り、現状に甘んじてしまい、次の行動をとることができずに過ごしてしまう自分がいることを嫌というほど理解しているからです。
今後は、エンジニアとして仕事に関わっていくスタンスは崩さず、自分が関わっていきたいと考えている「ビジネスに近い立ち位置での分析・データマイニング」「B2C ・大規模な Web サービス」の分野にて、真に自分がやりたいことを実現でき、ハイレベルなエンジニアリングができる環境をじっくりと探すつもりです。
会社の外で、自分のエンジニアとしての能力がどこまで通用するか分かりませんが、挑戦はしていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。
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